大逆転裁判2

これも1年後の未来から。

逆転裁判のアニメ見た時も思ったけどこのゲームはやっぱり自分でやってこそだなと思う。

何も知らない状態でプレイして自分で解決していってこその醍醐味。

 

■第1話 弁護少女の覚醒と冒險

過去作もだけどシリーズものとはいえ、1話はチュートリアル的な面も含めてるから初心者に合わせたシチュエーションにしててその方法が毎回違うの凝ってるなって思う。

1の最初は弁護士初めての龍之介だからいいとして、2ではもう龍之介は前作でしっかり弁護士としてやってたのに急にたどたどしかったらおかしいよなあと思ったらまさかの寿沙都が男装して裁判。

確かに寿沙都は弁護士として法廷に立つのは初めてだから違和感ない。

あと御琴羽教授は確か危篤だから戻れって話だったのに普通に元気で何で呼び戻されたんだろって思ってた。

前作の1話と同様に阿内検事が相手だけど、今度は前作の1話の犯人が被害者というのも物語が転がる感じを予兆しててわくわくした。

1から続けてやると証拠品も少ないしちょっと物足りない気持ちにはなるけど。

漱石とか細長が再登場するのはほっこり。

細長は毎回服装違っててキャラとしては結構恵まれてる気がする。

このエピローグで倫敦で漱石がもう1つ事件に関わっていたこととそれがかなり重要であることが明かされてついにその闇に触れていく。

 

■第2話 吾輩と霧の夜の回想

これも1で不完全燃焼感のあった4話が掘り下げられる上に過去の闇に少しずつ近づいていくきっかけの話ですごく先が気になった。

被害者が助かったのはよかったけど真実がなんとも拍子抜けだったしいつもは被害者の掘り下げもあるのに全然なくて違和感があったからこの話で色々分かってよかった。

ここは散策パートで現場検証していたら死んだと思われてた被害者が会話の後ろで動き出したのが衝撃すぎた。

1話の街角に出てきた謎の派手な男がここで被害者として出てきて回収されたのもすっきり。

漱石が不運すぎていっそ笑える。

事件が解決した次の日に別の事件に巻き込まれるって。

前作の被害者だったビリジアンは恋人を殺された復讐にペテンシーを殺そうとしてた。

殺意があったとしてもやり方としては恋人を殺したのかどうか確かめる方法を取っただけでそもそもペテンシーが悪いことしてなければ何も起こらなかったんだからペテンシーの自業自得って感じだけども。

あとたまにシェイクスピアの一説とかも引用されたりするからそれも読んでたらもっと楽しめたのかな。

死刑囚の遺産で血の付いた首輪が出てきた時にこの辺りこそバスカヴィル家の犬モチーフっぽくて前作5話ではなくこっちのナレーションに入れる方が合ってそうだなと思った。

 

■第3話 未来科学と亡霊の帰還

3話にしてやっと現在の主人公に話が戻る。

そして1では匂わせるだけ匂わせて不発だった倫敦万博が舞台。

人体瞬間移動装置って突拍子もないものが事件に関係してくる上に被告人は自分の理論を信じてるからこそ一筋縄でいかなかった。

ここで再登場するけどヴォルテックスも散々ラスボス感漂わせておきながら前作では結局絡んでなかったから2やらないとこの人もなんかやばい人っぽいなで終わる。

バンジークスの部屋にいったりすることあるけど、漱石が生きているか確認してくるシーンが印象的。

心配してくる時点で最初からいいやつだと何となく思ってたけどここで確認を得る。

博士とも実は旧友だったってわかって、今も仲は良さそうなのはほっこりする。

ただバンジークスは変わったって言ってるし、キャラが掘り下げられるほど過去に何があったのかが余計気になる。

ジーナは生意気な感じは変わっていけどグレグソンの下で働くようになってちょっと安心。

ここで謎の従者として亜双義が出てくるけど記憶が何でないのか、死んだはずだったのはどうなったのかってのもすごい気になってた。

イーノックドレッバーを追う時の家具がさかさまで重力の反転って話の時のゲームならではの演出よかった。

事実は重力の反転ではないけど。

ここの裁判では10年前のプロフェッサーも絡んできて犯行に至った理由とかも因縁があってボリュームもすごいけどこれぞ求めてたものって感じだった。

バンジークスが日本人を憎む理由も本人の口から語られていって前作から続いてた闇の形が段々見えてくるのも日本と英国を跨ぐ大きな闇ってのもテンション上がる。

プロフェッサーの正体が日本人の上に亜双義の父親っていう衝撃とそれでもまだ見えてない部分があるって本当によく練られてるなと思う。

 

■第4話 ねじれた男と最後の挨拶

グレグソンが殺されたってのが信じられなかった。

ジーナはこの辺り皮肉にもかわいい。

普段もかわいいけど、ボスがって動揺しててモーションとかも。

闇に関わってる感じはあったけどまさか死ぬとは思わなかったから亜双義とかみたく生きてるパターンを想像してた。

被告人がバンジークスってのが後半に差し掛かってる感じと過去作を彷彿とさせる。

アイリスの父親と本当のワトソンのところは普通に混乱した。

ホームズの相棒が御琴羽教授は確定したけど、ワトソンがアイリスの父親なら御琴羽教授がアイリスの父親ってことになるのかと思った。

今までのことがあってプレイヤー視点だとグレグソンも後ろ暗いところがありそうだなと思うけどジーナはボスを信じ切ってる健気さがかわいいやら切ないやら。

 

■第5話 成歩堂龍ノ介の覺悟

ついに集大成。

全てが繋がっていく。

このゲームにおけるホームズとワトソンのコンビがみられたのはよかった。

ここは先が気になりすぎてあんまり気にしてなかったけど、後から色々見てたら最後の推理はホームズが冴えててやっぱり普段はふざけてたんだって分かるらしい。

指摘するのはプレイヤーの操作する御琴羽教授だったのもあって意識してなかった。

推理パートは全部解決する流れが爽快なのと指つけつけたり指鳴らすのに合わせて視点変わったり照明変わるの楽しい。

ラスボスが1番最後に自分は手を下していないし闇は必要だって論説を語るところの、せっかく真実を明らかにしたのに闇が払えないのかって悔しさとその後の大逆転は予想外すぎたし鳥肌ものだった。

最後の方はもうずっと感激しっぱなしだったけど法廷の後のエピローグで分かるアイリスの出生の秘密が救いになるもので良かった。

 

もうこの長い長い戦いを終えた最後のエピローグとかエンディングとか感極まる。

1も勿論面白かったけど、1と2の集大成として全てが思い出されるから1と2を間をあけずに続けてプレイすべきだから今こそ色んな人にやってほしい。

いいゲームを終えた後の余韻は何とも言えない。

終わってしまった寂しさと満足感とで複雑な気持ち。

記憶を消してもう1度やりたいゲームっていくつかあるけどこれもその最たるもの。

初めてクリアした時のあの気持ちをもう1度味わいたい。

 

ざっくりとだけど見返してみると全体的にホームズがジョーカーすぎる。

窮地に立った時いつも逆転の切り札な気がする。

困ったときのホームズ。

でも英国が舞台で決着をつけるところは英国人がって図式はいい。

最後の法廷なんて検事も弁護士も日本人になってるからバランス取れる。

そしてBGMがまたいいから盛り上がる。

音楽すごくいいから音を出してプレイしたいゲーム。

ゲーム音楽ってプレイ中ずっと聴いてるから反復効果もあって好きになりやすいけど、その中でも特にこのゲームの音楽好き。

 

亜双義玄真も悲運の人だよなあ。

真実にたどり着いてしまったが故に異国の地で汚名を着せられた上に子供に会うためにって覚悟を決めたのに再会も果たされず。

クリムトバンジークスも被害者ではあるけど、最初に手を下したのは本人の意思だし最期も諸々受け入れた決闘でだったから状況が違う。

今作は主要キャラ以外のサブキャラも再登場する場面が多かったり、立場が変わったりしてたのも良かった。

亜双義も生きてたことで本当に大団円で良かった。

真実が明かされた後のバンジークスとアイリスの絡みがもっと見たかった。

DLCは結局やってない気がするからやりたくなってきた。